
福祉作業所のチゲ、百貨店販売が好評
山陽小野田「しあわせキッチン」、大丸下関店で18日まで
2024年08月13日 06時00分
山陽小野田市日の出町の就労継続支援B型事業所「しあわせキッチン」の知的障害者らが作った韓国旨辛鍋(チゲ)などが、下関市竹崎町の大丸下関店地階特設会場で試食販売されている。B型事業所の商品が百貨店で販売されるケースは珍しく、味もしっかりしていると好評だ。期間限定で18日まで。
しあわせキッチンは下関市山の田北町のサードチャレンジ(岡本昭宏社長)が昨年10月に開設。B型事業所の利用者の賃金が安いため、自分たちで企画、開発、マーケティングを一貫して行うことで利益を得やすくしようと弁当やチゲの製造を開始した。同社は食品販売の会社だったため、ノウハウを生かすことができた。
「3peace」を障害者のブランドとして立ち上げ、将来的には全国展開をにらむ。その一環で同店に相談したところ、きちんと管理されていて、商品もしっかりしているとして期間限定の試食販売することに。障害者が作る生産効率は良くないものの、丁寧さや一生懸命さが伝わったという。百貨店での試食販売は初めて。
販売しているのは、海鮮キムチチゲや納豆キムチチゲ、イカキムチ、タコキムチなど。いずれも冷凍でロスが少なくて済むようにしている。チゲは税込み1280円、キムチは同千円。
障害者も店頭に立って販売しており、お客が試食して「おいしい」と買っていくと徐々に自信となり、笑顔が増えたという。
サードチャレンジの佐野尚支援員は「全国展開で常設コーナーを作っていきたい。冷凍なのでネットでの販売も視野に入れている」と話す。
(津田雅浩)
